トラウマ記憶の解消や再処理には本当に様々なアプローチがあります。
その日、その時に合った方法の選択が重要であることも少なくありません。
行き当たりばったりということではなくて、その人に合った心理療法、限られた
時間の中で効果的に取り組めるものなどいくつかの選択基準をもとにして取り組んで
行きます。そして十分な説明と同意を経て実施します。
午前中のクライアントさんには、EMDR。これまで、心の中に安全な場所を育てる取り
組みなど、混乱や動揺から我に帰る術を十分に身につけたうえで取り組みます。
午後のクライアントさんには、TFT(思考場療法)。限られた時間の中、最短で成果
が得られやすいです。また、一度経験すると、セルフケアとしても簡単に活用できるとこ
ろも良い点です。
共通点は、身体感覚に適度に注意を向けながら取り組めると効果的なところでしょう
か。マインドフルネス(今ここに、あるがままに気づく)の態度で取り組めるように、
また、機械的に進めるのではなく、優しく目を動かしたり、身体をやわらかくタッピング
したり、コンパッション(慈しみや思いやり)の心づかいも大切にしながら、取り組める
ように意識して行っています。
セッション後はクールダウンをしながら、セラピー全体を振り返り、気づいたこと、今
後活かしたいことを話し合って終了となります。
セッション中は、大きな変化が起きやすいので、セラピー導入前の準備段階も導入後の
クールダウンと振り返りにも時間をかけて、落ち着いたところで終わりにするという流れ
を大切にしているため、やはりどうしても時間は90分から120分ぐらいは必要となりま
す。
1回1回じっくりとしたプロセスと同じぐらい結果(確かな実感)にもこだわっていま
すので、i Presence Consultingでは毎回が真剣勝負、一期一会の気持ちで臨んでいます。
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